意外な接点があるんですね。
びっくりしました。
吉本のお笑いに魅せられ、吉本ファンになった文豪・文学者は少なくない。志賀直哉は戦前、しばしば大阪の吉本の寄席を訪れているところを目撃されているし、永井荷風の日記「断腸亭日乗」を読めば、荷風が戦前・戦後を通じて浅草花月劇場(東京吉本の本拠地)の常連客であったことがわかる。吉本の幹部社員とも親しかった織田作之助は、代表作「夫婦善哉」の中で、主人公が法善寺の花月(戦前の吉本で、最も格式が高かった寄席)を訪れるシーンを描いているし、辻邦生は、若かりし頃、浅草花月の楽屋に入り浸り、将来小屋の文芸部員になることを考えていたらしい)。
吉本そのものを題材にした文学作品にも事欠かない。もっとも有名なのは、吉本興業の創業者吉本せいをモデルにした山崎豊子の「花のれん」(1958年)であろう。この作品は1958年、第39回直木賞を受賞し、翌年豊田四郎監督により淡島千景、森繁久彌のコンビで映画化されている。同様に吉本せいをノンフィクションで描いた矢野誠一「女興行師 吉本せい」(1987年)もある。この作品は、「桜月記?女興行師 吉本せい」と題して、1991年に森光子主演で帝国劇場において上演された。浅草花月を舞台に戦前の東京吉本を描いた高見順の「如何なる星の下に」(1939年)も佳作。主人公・小柳雅子のモデルは、当時の「吉本ショウ」の踊り子、立木雅子と小柳咲子と言われている。この作品も戦後の1962年になって、東宝で豊田四郎監督により映画化された。また直木賞作家・難波利三の「小説 吉本興業」(1988年)は、戦前・戦後の吉本興業とその芸人達を描いている。
吉本の芸人に題材を取った作品も少なくない。中でも落語家・初代桂春団治を扱った、長谷川幸延「小説・桂春団冶」(1962年)、富士正晴「桂春団冶」(1967年)は有名。近年は、戦前の東京吉本のタップダンサー・中川三郎を描いた乗越たかお「ダンシング・オールライフ 中川三郎物語」(1996年)と、同じく戦前、東京吉本のトップスターだった三味線漫談の柳家三亀松を題材にした吉川潮「浮かれ三亀松」(2000年)が出色の出来。
引用:『ウィキペディア(Wikipedia)』
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